◆世界の秘儀シリーズ【地中海とアナトリアの古代祭祀・セラピー】ワークショップ トルコ裏ガイド 西宮夙川(しゅくがわ)教室
【日 時】 終了しました
【会 場】 西宮夙川教室
JR東海道・山陽本線「さくら夙川駅」より徒歩3分
阪急神戸線「夙川駅」より徒歩6分
阪神本線「西宮駅」「香櫨園駅」より徒歩約7分
【講 師】 当スクール 山根 康児 加納 寛隆
【持参物】 筆記用具 昼食 お持ちの方はマルセイユタロット(おススメはカモワンタロット)と敷布
【内 容】 アジアとヨーロッパをつなぐトルコ(アナトリア半島)は、太古から偉大な文明・文化を育んできました。 一般的なツアーでは聞けない、トルコの聖地について裏ガイドいたします♪
アナトリア南東部、チグリス・ユーフラテス川の源流には、約12000年前の「世界最古の神殿ギョベクリ・テペ遺跡」があります。 高さ5メートル、重さ5トンを超える巨石群が規則的に配置され、巨石には鳥、獅子、狐、蠍などの動物や不思議な紋様が細かに彫刻されています。 最大の巨石は16トンもあり、この円環状の巨石神殿群は、高度な建築技術や天文学に裏打ちされたものと考えられます。 陶芸や金属加工はもちろん、書記や車輪の発明よりも早い時代、農業と畜産のはじまりにも先立っているため、ギョペクリ・テペは ≪文明のゼロポイント≫ と言える、まさに人類史を覆す発見です! 不思議なことに、この巨石神殿群は一定期間用いられた後には、石灰岩の破片や石器などで丁寧に埋められたようです。 そのお蔭で、最古の神殿が後世にまで残ることができました。 神殿の建造時代と発見時期、大きな時計のような12柱となると、気になるのは地球の時代時計「歳差運動」です。 また、近隣の預言者の町シャンルウルファやハランなどの伝承も、最古の神殿の謎を解き明かす鍵となります。
メソポタミアを制したヒッタイトは高度な製鉄技術をもち、人類最初の鉄器文化を築きました。 古代エジプトとも覇権を争い、エジプトのラムセス2世との「カデシュの戦い」は有名ですが、ヒッタイトのハットゥシリ3世と結んだ講和条約は世界最古とされます。 条約の第1条は平和を謳い、双方の神々もそれを望んでいると宣言しています。 ヒッタイト帝国の首都ハットゥシャは城壁に囲まれ、ヒッタイトの神々、先住ハッティ族やフルリ族の神々の神殿跡が多数確認されています。 南にあるスフィンクス門は、東西に対称的に設けられた石段から上がることができ、秋の大祭には特別に開かれたようです。
トルコには古代ギリシャ・ローマ時代の遺跡も数多く現存し、特にエーゲ海・地中海沿岸地域にはギリシャ本土にも引けを取らない優美な姿を誇る遺跡があります。
古代世界3大図書館といえば、アレキサンドリア図書館、ペルガモン図書館、ケルスス図書館ですが、エジプトのアレキサンドリア図書館以外は現トルコにあります。 ペルガモンは蔵書20万巻の図書館跡、壮麗な大劇場やディオニュソス神殿、女神イシスと秘儀の神セラピスに捧げられたクズル・アウルなど見どころ満載です。
ケルスス図書館はエフェソス遺跡の中でも目を見張る美しさです。 一般的には常乙女とされる女神アルテミスですが、エフェソスでは沢山の乳房をもつ独特な姿です。 聖母マリアが余生を送ったのが当地というのも必然性を感じます。 世界遺産アフロディシアス遺跡のアフロディーテは、エフェソスのアルテミス像と共通した、地母神の風格を持ち合わせます。 深層には太母神の系譜が流れているのでしょうか。
ギリシャ世界をはじめ、ローマにも絶大な影響力をもった女神キュベレーは、フリギアの母神です。 マルセイユタロットの中に、ライオンを従える女神キュベレーを彷彿とさせるカードがあることは有名です。 そればかりか、フリギアの遺跡で発掘された女神キュベレーがもつシンボルは、他のカードともリンクします。 「王様の耳はロバの耳」で有名なミダス王は、神話ではディオニュソス神から触れたものを黄金に変える力を与えられます。 また、ミダス王は蘇えりの秘儀を伝えるオルフェウスから音楽を教わったと言います。 フリギアにまつわる神話には、秘儀の香りがします! 自由を求めたフランス革命の象徴は、先の曲がった三角帽子「フリギア帽」ですが、東方由来のミトラ神もフリギア帽をかぶっているのは偶然でしょうか?
ヒッタイトやフリギアでは、湧き水を祀り、水源の側に神殿を建築し、森羅万象の恩恵に祈りを捧げました。 そのため、パムッカレも古くから湯治場として注目されました。 隣接するヒエラポリスでは、古代ギリシャの預言の聖地デルフォイを踏襲し、都市の中心にはアポロン神殿が建設されました。 隣接するプルトニウムは、地脈から発生するガスが発生し、神託をたまわる巫と治療に携わる司祭のみが近づけました。 パムッカレでは温泉や地脈、磁場を活かしたセラピーが行われました。
ビザンティンの首都コンスタンティノープルは現在のイスタンブルの前身で、文明の交差点として栄えました。 330年、コンスタンティヌス1世はローマ帝国の首都をローマから当地に遷都しました。 イスタンブル旧市街には、ローマと同じく七つの丘があります。 アヤソフィアは360年建設、537年再建のキリスト教の大聖堂ですが、七つ丘の一つに今も堂々と鎮座します。 その古層には何があるのでしょうか。 オスマントルコ帝国の最盛期、大建築家ミマール・シナンもイスタンブル七つ丘に壮大なジャーミー(モスク)を数々と建てました。 古代の七つの丘を巡礼するヒミツがあります。
◎ 講座でお話しすること ◎
・12000年の奇跡!ギョベクリ・テペ 文明のゼロポイント 二つの光 ウルファマンの表と裏
・ヒッタイトの神々と祭祀 秋季のヌンタリヤシュハ祭とキ・ラム祭 錬金術の祭祀
・古代世界3大図書館 ペルガモン エフェソス アレキサンドリア なぜ図書館跡に行くのか?
・古代ギリシャ・ローマの秘儀 ディオニュソスとオルフェウスの祭儀 アポロン神殿の神託
・原始キリスト教とグノーシスの系譜 アポロ二ウス エデッサからカタリ派まで スーフィズム
・秘儀の国フリギアの女神キュベレー 女神のシンボル 天と地の結婚「アイザノイ遺跡」
・イスタンブルの七つ丘 アヤソフィアの古層 地下宮殿 大建築家シナンは錬金術師?
・アナトリアの太母神の系譜 アナトリアの女神とアルテミス、アフロディーテ、イシス、マリア |